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中小企業診断士の勉強時間はどのくらい?合格までのリアルな道のり

「中小企業診断士に挑戦したいけど、どれくらい勉強すれば合格できるの?」
「仕事が忙しくても、本当に合格できるの?」

そんな疑問を持つ方あなたへ向けて、実体験を交えながら診断士試験のリアルな勉強時間や勉強のコツを解説します。勉強時間を確保するためのポイントも紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

働きながらでも診断士は目指せるのか?

仕事・家事育児と両立できる?

こんにちは、マキシムです。

中小企業診断士の勉強を始める前に、多くの人が気にするのが「本当に仕事や家庭と両立しながら合格できるのか?」という点ではないでしょうか。

私自身、仕事の合間を縫って勉強時間を確保しなければならず、さらに家では家事育児もある状況でした。家族が寝静まった後、そこからようやく勉強時間を確保する日々。それ以外はスキマ時間をフル活用。正直、決して楽な道ではありませんでした

しかし、限られた時間の中でも、やり方次第で合格できるというのもまた事実です。

働きながらの合格者はどれくらいいる?

では、実際に働きながら中小企業診断士に合格している人はどれくらいいるのでしょうか?

日本中小企業診断士協会連合会(旧名称:中小企業診断協会)のデータによると、診断士試験の合格者の多くが「30代~40代のビジネスパーソン(※)」であり、大半がフルタイムの仕事をしながら勉強を続けています。つまり、「仕事と両立しながら合格すること」は決して珍しいことではありません。

(※)出典:令和5年 第2次試験に関する統計資料

また、診断士の受験生には「社会人経験が豊富な人」が多いため、試験対策でも 実務経験を活かしながら効率よく勉強できるというメリットがあります。

実際に私の周りでも、仕事をしながら独学で合格した人がたくさんいます。スケジュール管理や勉強法の工夫を徹底し、短期間で合格を勝ち取った人も中にはいます。

次の章では、具体的に「診断士試験に必要な勉強時間」について解説していきます。あなたが合格までにどのくらいの時間を確保すればいいのか、一緒に考えていきましょう。

まずは「必要な勉強時間」を知る

「1,000時間」は本当に必要?

一般的に、中小企業診断士試験の合格に必要な勉強時間は1,000時間程度と言われることが多いですが、個人的な所感としては必ずしも1,000時間は必要ないと考えています。

科目ごとの個人差が大きい

診断士試験は科目数が多いため、得意不得意によって必要な勉強時間が大きく異なります

例えば、経済学部出身であれば「経済学・経済政策」は比較的短時間で済むでしょうし、簿記の資格を持っている人なら「財務・会計」の負担は軽減されます。特に「財務・会計」は試験全体の中でも重要な科目の一つであり、ここで時間を節約できれば、ファイナンス分野や他の苦手科目に時間を回すことができます。

短期間で集中できれば、1,000時間は不要なケースも多い

例えば、1日3時間を確実に確保できる環境であれば、単純計算で1年未満(約11カ月)で1,000時間に到達します。しかし、このペースで勉強を続けられる人であれば、実際には1,000時間を待たずに合格レベルに到達することも十分考えられます。

多年度受験の場合、時間が増える傾向がある

一方で、私のように多年度受験をした場合は、必然的に勉強時間が増えてしまいます

試験勉強を一時中断すると、それまで学んだ知識を思い出すための時間が必要になり、効率が落ちがちです。私自身、育児や仕事の影響で勉強を一時中断した時期があり、トータルで約3年間(実際の学習期間は約2年半)かけました。正確な勉強時間は記録していませんが、1,200時間以上かかっているはずです。

自分の状況に合わせた計画を

まとめると、1,000時間という数字はあくまで一般論であり、必ずしも万人に当てはまるわけではありません。目安にとらわれず、自分の得意・不得意、勉強の継続性、確保できる時間などを踏まえた計画を立てることが大切 です。

勉強時間をどう確保する?

中小企業診断士の試験勉強において最大の課題は、「どうやって勉強時間を確保するか?」に尽きます。

特に、仕事や育児、家庭の事情がある中で勉強時間を確保するのは簡単ではありません。ここでは、現実的な勉強時間の見積もり方法や、日常のスキマ時間を活用するコツについて私の経験を交えて解説します。

勉強時間の算出方法

まずは、「自分が1日にどれくらい勉強できるのか?」を把握することが大切です。勉強時間を確保するといっても、理想と現実にはギャップがあるため(私がそうでした)、無理のない計画を立てる必要があります。

手順としては以下の流れが考えられます。

  1. 1日のスケジュールを書き出す
     朝起きてから寝るまでの時間を30分単位で記録し、勉強に充てられる可能性のある時間を洗い出します。
  2. 確保できる時間の「総量」を計算する
     1週間単位で、現実的に勉強に充てられる時間を見積もります。例えば、
      - 平日:通勤時間30分+昼休憩20分+就寝前40分 = 1.5時間
      - 休日:朝2時間+夜1時間 = 3時間
     ⇒ 1週間で約13時間
  3. 見積もった時間の5〜6割を「実際の勉強時間」とする
     上記の場合、計算上は1週間で13時間勉強できることになりますが、突発的な仕事や家の用事、気分が乗らないなど何かしらの障害が必ず発生するため、現実的には8時間前後で計画を立てた方が無理がありません。しばらく経つと、実際に何時間勉強できているかが見えてくるので、学習計画を適宜修正していきます。

忙しい社会人の「スキマ時間」活用術

勉強時間は机に向かって確保するものだけではありません。特に、忙しい社会人は「スキマ時間」を積み上げることで勉強時間を確保するのがポイントです。

  • 通勤時間を活用する
    • 電車・バス通勤 → スマホやタブレットでPDFや動画講義を見る
    • 車通勤 → オーディオブックや音声講義を活用する
  • 昼休憩を有効活用する
    • 食事をしながら過去問の解説動画を見る
    • 15分だけ暗記系の勉強をする
  • 家事など日常生活の中で「ながら勉強」をする
    • 料理中や掃除中、音声講義を聴いたりスマホの読み上げ機能を使うなど、耳からインプットする
    • お風呂に浸かりながらテキストを読む
    • トイレの壁や冷蔵庫などに、暗記したい内容をまとめた紙を貼る

私の場合、昼休みは基本的に一人で過ごし、勉強していました。またオフィスはビルの10階にあるのですが、階段を使う人がほとんどいないため、あえて階段で移動し、その時間を使ってスマホの単語帳アプリで暗記をしていました。運動不足も解消され一石二鳥です(最初は7階まで上ったあたりで足がパンパンになり、10階に着く頃には息切れし、頭に何も入ってきませんでした)。

まとめ:確保できる時間をフル活用!

  • まずは生活リズムを把握し、現実的な勉強時間を計算する
  • スキマ時間を積極的に活用する(通勤・昼休み・家事の合間など)

スキマ時間に何の勉強をするのか、あらかじめしっかりと決めておきましょう。何を勉強しようか悩む時間がもったいないです。限られた時間の中で効率よく勉強を進めることが重要です!

最後に:「雨垂れ石を穿つ」

私の好きな言葉に「雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)」という諺があります。これは、「小さな雨粒でも、長い時間をかけて同じ場所に落ち続ければ、硬い石に穴をあけることができる」という意味の言葉です。

診断士試験の勉強も、まさにこの言葉のようなものだと思います。

私自身、なかなか合格できず、何度もくじけそうになりました。仕事や家庭の事情で思うように勉強が進まず、「もう無理かもしれない…」と思ったこともあります。でも、どんなに遅くても、小さくても、一歩ずつでも前に進み続けたことで、最終的に合格をつかみ取ることができました。

大事なのは、一度にたくさんやることではなく、こつこつ続けること。どんなに忙しくても、毎日少しずつ積み重ねていけば、必ず力になります。

いま、仕事や家庭と両立しながら頑張っているあなたを、心から応援しています。雨垂れ石を穿つ――努力は必ず実を結びます。一緒に、最後まで走り抜けましょう!

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